暖かな日差しを受けて、少し赤みを増した蕾があった。
ヤブツバキの蕾である。
すでにしぼんでしまった花もあったが、緑色の葉の中に、これから開くであろう蕾もあり、いくらか膨らみかけているようであった。。
ヤブツバキを紹介しているサイトには次のように記されている。
ヤブツバキは東北以西の暖地に生育する常緑の小高木である。照葉樹林(シイ・カシ帯といってもよい)の代表的な種である。葉の表面にはクチクラが発達しており、光沢がある。花は冬から早春にかけて咲く。この季節は花を訪れる昆虫が少なく、花粉の媒介は主にメジロなどの小鳥が行っている。この季節、森を訪れると顔がヤブツバキの花粉で真っ黄色になっている小鳥を見ることができる。
植物雑学事典「ヤブツバキ」
岡山理科大学 総合情報学部 生物地球システム学科 植物生態研究室(波田研)HPより
ちなみに、クチクラとは、表皮を構成する細胞が、その外側に分泌することで生じる丈夫な膜のことで、 さまざまな生物において、体表を保護する役割を果たしているという。
人間を含む哺乳類の毛の表面にも存在し、 英語でキューティクル、日本語で角皮ともいうことである。
コブシの冬芽は、少しふっくらとしてきたような気がする。
気のせいかもしれない。春が待ち遠しいから、そう見えるのだろう。
スイセンの芽がやっと出てきた。雑草の中からたくさんの芽が出ていた。
近くの公園では水仙の芽が出ているのに、この公園ではまだ出ないね、という声を聞いていた。
うまく育っていないのかなと心配していたが、ちゃんと出てきたではないか。
もう少し月日がたてば、きれいな花畑になるに違いない。
ソメイヨシノだろうか。 サクラの冬芽は少し赤っぽい色をしている。
おもしろい形をしている。小さな生き物の手のひらのようだ。
樹木は不思議なものである。
まるで枯れた木のように見えるが、その中から芽が出て花が咲き葉が茂る。実を付けるものもあり、そうして少しずつ大きくなっていく。
大自然が持っている本来の力である。
人間もまた、大自然の中の生き物としてみれば、その生きる力を持ち合わせているはずである。どんなに厳しい冬でも、必ず春は来る。
小ガモがスイスイと泳いでいる。池の氷が溶けるのを待っていたかのようである。やっぱり暖かくなっているのだ。
ちょっと見にくいが、よく見ると2羽の小ガモである。
桂島緑地ではもうすぐ、春の景色を見ることができる。
草木や小鳥などの小さな命に起こる、大きなドラマを見ることができるだろう。
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