落ち葉を踏むと、カサカサと乾いた音が聞こえてくる。
桂島緑地の散歩道の中でも、このあたりの雑木林では、地面が見えないほどの落ち葉が敷き詰められている。すっかり秋が深まり、まもなく冬がやって来る。
暦では「立冬」を過ぎているが、実感としては晩秋だろうか。ただ、朝晩は寒い。
多くの落葉樹は葉を落とし、冬の準備に入る時季なのだろう。
今年の「立冬」は、11月7日となっている。
「立冬」は二十四節気の一つで、第19番目に当たる。期間としての意味もあり、この日から、次の節気の「小雪」前日までの15日間をいう。
季節としては、秋が極まり冬の気配が立ち始める日とされている。
また、「立冬」は秋分と冬至の中間で、昼夜の長短を基準に季節を区分した場合、この日から立春の前日までが冬である。
二十四節気について、ウィキペディアには次のように記されている。
二十四節気(にじゅうしせっき)とは、1太陽年を日数(平気法)あるいは太陽の黄道上の視位置(定気法)によって24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもの。二十四気(にじゅうしき)ともいう。
さらに詳しい説明では、以下のような内容が記されている。
二十四節気は、季節を春夏秋冬に4等分する暦のようなものとして、中国の戦国時代の頃に考案された、区分手法のひとつであるという。
一年を12の「節気」(正節とも)と、12の「中気」に分類し、それらに季節を表す名前がつけられている。
重要な中気である夏至・冬至を二至といい、春分・秋分を二分という。この二つを併せて二至二分(にしにぶん)という。
また、重要な節気である立春・立夏・立秋・立冬を四立(しりゅう)という。
二至二分と四立を併せて八節(はっせつ)という。太陰太陽暦では、暦と季節のずれを正すために用いられるとのことである。
なかなか難しそうだが、なじみのある季節の言葉ではある。
詳しくは以下のサイトを参照していただきたい。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)二十四節気
葉が落ちた樹木の中で、黄色の葉がひときわ目を引いている。
イタヤカエデ(板屋楓)という秋に葉が黄色くなるカエデの代表である。「トキワカエデ(常磐楓)」の別名を持ち、基本的には秋季も緑色の葉を保ち、落葉直前のみ黄葉(稀に紅葉)するという。
葉をよく見ると、一部にまだ緑の葉が残っている。
カエデの仲間ではもっとも大きく育ち、材が白くて美しいことや弾力性に富むことから建材、家具、楽器、バット、こけし、スキー板などに使われるという。
また、早春、幹に穴をあけるとサトウカエデなどと同様に、甘いシロップを採取することができるそうだ。
ちなみに、サトウカエデ(砂糖楓)は、北アメリカが原産で、樹液を煮詰めたものをメープルシロップとして利用されている。また、カナダの国旗のデザインに使われていることでも有名である。
イタヤカエデは生育地が広いため環境による変種が多いとのことである。葉の形は地方や樹齢によって異なるが、基本的には対になって生じ、ほぼ円形で浅く手のひら状に裂け、先端が尖り、葉の縁にはギザギザがないという特徴がある。
和名の由来は、手のひら状に裂けた大きな葉が空を覆う様子を、板葺きの屋根に見立ててイタヤカエデと名付けられたとのことである。
たしかに、イタヤカエデの葉の下にいると、雨宿りが出来そうな気がする。
落葉する直前に黄色になり、あっという間に姿を消してしまう。もう少し楽しませてくれても良さそうなものだが。
冬が来る前に、来年への準備に入るだけなんだ。
「イタヤカエデ」については、以下のサイトを参照しました。詳しくは下記をご覧ください。
<庭木図鑑 植木ペディア イタヤカエデ>
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