5月にしては暑い日が続いている。
こんな日は、新緑の中をゆっくり散歩するのが良い。
桂島緑地南側のバス通りは、街路樹に若葉が茂り始めた。
見た目にも涼しげな感じがする。
若葉の生長は早いものである。
1週間もすると、細い枝は葉で隠れてしまうほどである。
散歩道の雑木林の中に、山野草の花が咲いている場所がある。
少し斜面になっている場所が、杭とロープで囲われていて、落ち葉の中に白い花がいくつも咲いている。
「ギンラン」である。よく見ないと、気がつかないかもしれない。
花を紹介するプレートや囲いがあり、以前から保護されているようである。
「ギンラン」について、ウィキペディアには以下のように記されている。
ギンランはラン科キンラン属の地生の多年草で、日本各地に分布し明るい林内に生育している。
ウィキペディア(Wikipedia)<ギンラン>
和名のギンランは、銀蘭の意で、黄色の花を咲かせるキンラン(金蘭)に対して、白色の花を咲かせることによる。
同じ斜面の別の場所にも囲いがあり、プレートが設置されている。
「ウメガサソウ」という小さな花である。
「ウメガサソウ」について、ウィキペディアには以下のように記されている。
ウメガサソウはツツジ科ウメガサソウ属の常緑の草状の小低木で、日本各地のやや乾燥した丘陵、海岸、山地の林中に生育している。
ウィキペディア(Wikipedia)<ウメガサソウ>
和名のウメガサソウは、梅笠草の意で、花の形がウメ「梅」に似て下向きに咲く様子を「笠」に見立てたことによる。
松の木の下あたりにたくさん咲いているが、こちらもよく見ないと、素通りしてしまいそうである。
薄い黄緑色の花と、それより少し濃い色をした葉である。葉の周りはぎざぎざしていて、真ん中に白い色の筋が見える。
とにかく小さな花である。
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そういえば寒い冬に、雪の中で葉が出ていたのを思い出す。
これからしばらくすると、花はもう少し開きながら白くなり、凛とした姿を見せるだろう。
上の堤という北側の池の東側に、がっしりとした一本の柱に屋根が付いた休憩場所がある。陶器製の白い丸形の椅子が置かれている。その前には、木製のベンチが設置されている。
ベンチに座って池を眺めるのも、雑木林の新緑の景色を眺めるのもいい。木陰に入れば、いくらか涼しくなる。
池を眺めていると、一組の鴨がゆっくりと横切っていった。付かず離れずのいい距離感を持っているように見えた。
散歩道をさらに進んでいくと、高層マンションが建ち並んだ地域のすぐ手前に、自然豊かな雑木林がある。
木漏れ日の中で聞こえてくる小鳥のさえずり
木の葉のかすかな揺らぎ
新緑の爽やかな香り
そして、手のひらに感じる涼しい風
豊かな自然に触れながら、この小さな散歩道を歩く時、身も心もリフレッシュしているような気がする。
雑木林の木々の間から見える池の水面が、キラキラと光って見えた。
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