ツツジの花が咲く桂島緑地の散歩道にて 

清新の息吹あふれる若葉の季節がやってきた。

散歩道のツツジと木々
散歩道のツツジ 2019年5月 宮城県仙台市

萌え出る淡い色の葉が、木の枝を少しずつ覆っていく。
その歩みに合わせるように、ツツジの花が一斉に咲き始めた。

散歩道のツツジと池
散歩道のツツジと池 2019年5月 宮城県仙台市

薄い黄緑色の葉を茂らせた木々の中で、赤やピンクといった色とりどりの花が、一段と光彩を放っている。

散歩道のツツジと木々
散歩道のツツジと木々 2019年5月 宮城県仙台市

緑地の北側で、愛犬と散歩中の婦人を見かけた。

その婦人は、ツツジの花をバックに愛犬の写真を撮ろうとしていたが、何にでも好奇心旺盛な子犬は、ちょこちょこと動き回り、少し苦労しているようであった。

散歩道のツツジと木々
散歩道のツツジと木々 2019年5月 宮城県仙台市

すれ違う際にその婦人に挨拶をすると、子犬は立ち止まり、二人の立ち話を聞いている風であった。

婦人はシャッターチャンスと見ると、手に持っていたスマートフォンで素早く何枚かの写真を撮っていた。いい写真が撮れたかな。

子犬の仕草がかわいらしかったので、こちらも1枚撮らせていただいた。

散歩道のツツジと子犬
散歩道のツツジと子犬 2019年5月 宮城県仙台市

ツツジはツツジ科ツツジ属の植物の総称で、低木から高木まで、常緑や落葉性のものもあり、その種類はたくさんあるようである。

主にアジアに広く分布していて、日本の各地で見ることができる。

県や市町村などで、自治体の木や花に指定を受けているところが結構あり、福岡県では県の木に、静岡県と群馬県では県の花に指定されている。

市町村の花では、北海道から沖縄県まで日本中のほとんどの県において、どこかの市町村が指定をしている。
特に北海道では、函館市や小樽市を初め32の市町村が指定している。

ツツジは街路樹や公園、庭木としても植えられているほか、鉢植えや生け花などにも利用され、広く鑑賞されている植物である。

散歩道のツツジと池
散歩道のツツジと池 2019年5月 宮城県仙台市

年配の方などの中には、花を上手に採り花片の下から蜜を吸ったことがある方もいるそうだが、多くの種に致死性になりうる毒成分のグラヤノトキシンが含まれているので、種類がわからない場合はやってはいけない、とのことである。

散歩道のツツジとベンチ
散歩道のツツジとベンチ 2019年5月 宮城県仙台市

ちなみに、躑躅色(つつじいろ)という伝統色があり、赤いツツジの花のような、鮮やかな赤紫色のことをいうそうである。

「伝統のいろは」というサイトに、躑躅色について次のように記されている。

躑躅色(つつじいろ)とは、赤い躑躅の花のような、鮮やかな赤紫色のことです。 躑躅色は、『万葉集』にもその名前がみられる古くからの伝統色。 躑躅の花には、白、赤、黄、紫など様々な色がありますが、一般的に躑躅の花の色といえばこの赤紫色を指します。
躑躅色は日本の伝統色の中でも、『牡丹色』(ぼたんしょく)とともに赤紫系の代表といえるでしょう。

「伝統色のいろは-Traditional colors Japan-」<躑躅色>
歩道沿いのツツジ
歩道沿いのツツジ 2019年5月 宮城県仙台市

ツツジの花が咲いている景色は、毎日の散歩をより楽しくさせてくれる。
新緑の中だからこそ、よりいっそう輝いて見えるのかもしれない。

桂島緑地の散歩道も、ひときわ華やかになった感じがする。

ツツジについて、ウィキペディア(Wikipedia)<ツツジ>を参照

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