こんな所に、ニッコウキスゲの花が
「こんな所に、ニッコウキスゲが咲いている」
第一印象がこんな感じであった。
「こんな所」と言っては失礼なのだが、もっと高地に咲いている花だと思っていたのだ。
昔、長野県の霧ヶ峰方面に車で出張し、峠を越える途中で見たニッコウキスゲの群生風景を記憶していたからである。
こんな平地でも咲くのだろうか。
調べてみると、ニッコウキスゲは日本の本州などでは高原に普通に見られるが、関東地方や東北地方でも低地型の自生のニッコウキスゲが見られる、とのことである。
この周りには雑草が生い茂っているせいか、風に揺れるニッコウキスゲの花がひときわ映えている。
ニッコウキスゲの名前の由来
ニッコウキスゲ(日光黄菅)は、キスゲ亜科ワスレグサ属の多年草である。
花茎の先端に数個のつぼみをつけ、山吹色の花を咲かせる。
花はラッパ状で、花びらは6枚である。
朝方に開花して夕方にはしぼんでしまう一日花である。
正式な名前はゼンテイカ(禅庭花)と言い、ニッコウキスゲはゼンテイカの別名と言う。これも意外であった。
「花言葉-由来」と言うサイトに、その名前の由来が以下のように記されている。
正式な和名は禅庭花(ゼンテイカ)ですが、栃木県日光地方(戦場ヶ原や霧降高原)に多く自生していることから日光黄菅(ニッコウキスゲ)の別名が広く知られています。
花言葉-由来<ニッコウキスゲ>
この花は日光地方の固有種ではなく、日本各地に分布し、尾瀬ヶ原や長野県霧ヶ峰の群落も有名です。
禅庭花(ゼンテイカ)の名前は、この花が自生する戦場ヶ原を中禅寺の庭に見立てたことにちなみます。
それほど広い範囲ではないけれど、このニッコウキスゲの群生は、これからも楽しませてくれるだろう。
<参考>
名前については諸説あるようだ。ウィキペディア<ゼンテイカ>には、「各地で別々に同定されたため、和名、学名ともに混乱が見られる」との記述がある。
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