2月にしては暖かな日が続き、各地で2月の最高気温を更新している。
雪が降らないことは街の中で暮らす人にはありがたいが、農家の方には稲作に影響が出るのではないかと心配になる。
春になり暖かくなると、雪解け水が農地を潤す。山に降った雪が、天然のダムの働きをしているとも言われている。
春夏秋冬、この四季がバランス良く安定して繰り返すことで、日々の暮らしが持たれていることを、改めて教えられているような気がする。
桂島緑地の中の小さな命もまた、その変化の中で生きている。
ミズバショウの若芽が顔を見せ始めた。
どこからかの湧き水であろうか、小石で土手を造りその水を上手く貯めている。
雨が少ないためか池と言うほどではなく、枯葉の下がぬかるんでいるという感じである。
その枯葉の間から、若芽が伸びている。
冬の大地の中から春が顔を出しているかのようだ。
まさに、冬が必ず春になる事を教えてくれている。
コブシの木の冬芽もしっかり膨らんでいる。
まもなく白い花を咲かせるだろう。
コブシの冬芽は厚い毛に包まれて越冬している。
不思議に思った木である。
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木製のベンチの後ろに大きな木があり、朝日を受けてその影が長く伸びている。
その影の中で動いているものがある。小鳥である。
よく見ると雀のようだ。
木の影の中に、2羽の雀が上手く隠れているように見えた。
動いていなければ、枯葉と見分けが付かないほどである。
この写真でわかるだろうか。
タチバナモドキがまだ橙色の果実を残していた。
冬の間に野鳥の貴重な食料になるという話を聞いていたが、実際に食べている姿を見たのは初めてであった。
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この時季に、橙色の果実は非常に目につく。
果実を野鳥に食べさせて、その種を遠くまで運んでもらうという戦略は、なかなか面白いと思う。
上の堤の水辺に鴨の群れが見えた。
水際の岸に集団でじっとしている。日光浴中なのか、全然動かない。
この辺は人が近づけない場所なので、暖かい日にはこうしてのんびり過ごしているのかもしれない。
2月のある日、久しぶりに雪が降った。
次の日の朝は、一面の雪景色。まるで枯れ木に花が咲いたようだった。
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