もうこんなに落ち葉が・・・。
木々の中にはまだ緑色の葉がだいぶ残っているが、ところどころに紅葉したものがあり、少しずつ落葉が始まっている。
このベンチからは何も見えない、という話を聞いたことがある。
たしかに、ベンチに腰をおろすと、ここからは目の前の木々しか見えない。この木々のその先は、なだらかな傾斜の広場があり、さらに広がる水面へと続いている。ここからはそうした広々とした景色は見えない。
思うに、このベンチは、まさに季節の変化を見るためのベンチではないだろうか。
目の前の木の葉が、季節によってどんどん変化していく、その姿を身近に、手に触れるように見ることが出来る、いわば特等席なのだ。
緑地公園の中には、屋根のついた休憩所が何カ所かある。それぞれ雰囲気が違っていて、それぞれに特徴的に作られている。
ここのは、幾何学的な模様のドームを、六本の木の柱が支えている。半球形のため、この下の真ん中あたりで話をしたり、何か音を出したりすると、ちょうど洞窟の中に入っているように、音が反響して聞こえてくる。
このドームの真ん中に、木製のベンチが一つ置かれている。上部のドームとは異質な感じはするが、柱とはなじむように作られている。
ここからは広々とした緑地も見渡せるし、反対側にある高級住宅地の屋敷の庭木なども楽しむことが出来そうだ。
多くの人が利用しているのだろう。
散歩道の真ん中にある休憩所の、その真ん中にあるこのベンチは、ちょっと休憩するにはちょうどいいところにある。
緑地の南側のバス通りから、少し入った場所にベンチが置かれている。両側の木は、それほど大きくないので、日陰はできないようだ。日向ぼっこをしながら、緑地を楽しむ場合はここがいいかもしれない。
こちらは、同じようにバス通りから少し入った場所だが、周りに大きな木があり、こちらは日陰ができる。夏の暑い時期や、太陽を避けたいときは、こちらがいいかもしれない。
今の時期は、少し肌寒くなってきたせいか、先客は落ち葉だけのようだ。
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